rmdir.1

RMDIR(1)       Human68k ITA TOOLBOX User's Manual        RMDIR(1)



名称
     rmdir - ディレクトリを削除する

形式
     rmdir [ -ps ] [ -- ] name ...

解説
     ディレクトリを削除します．name ... は削除するディレクトリの
     パス名の並びです．これらは左から右に順番に処理され，もし途中
     でエラーがあっても処理は最後まで続行されます．

     ‘.’および‘..’以外のエントリを持つディレクトリは削除でき
     ません．また，カレント・ディレクトリおよびルート・ディレクト
     リを削除することはできません．

     rmdir には次のオプションがあります．

     -p     name のディレクトリ階層を，可能な限りまるごと削除しま
            す．name をまるごと削除したのかどうか，まるごと削除で
            きなかったときには，どのような理由でどれが削除できな
            かったのかという報告メッセージが標準エラー出力に出力
            されます．

     -s     -p オプションの報告メッセージの出力を抑止します．

     オプションは -p -s のようにそれぞれ単独に記述することもでき
     ますし，-ps のように連結して指定することもできます．

     引数‘--’は，残りの引数を非オプション引数とします．引数‘-’
     は非オプション引数と見なされます．

例
     たとえば

          rmdir -p foo/bar/baz

     では，まず foo/bar/baz が削除され，その結果 foo/bar が空にな
     れば foo/bar も削除され，さらにその結果 foo が空になれば foo
     も削除されます．

     name が含むドライブ名やルート・ディレクトリはディレクトリ階
     層の一部とは見なされませんので，ドライブ名やルート・ディレク
     トリで始まるパス名に対しても -p オプションを指定することがで
     きます．たとえば

          rmdir -p A:/foo/bar/baz

     では，最後に A:/foo が削除されて終了します．

関連事項
     mkdir(1), rm(1)

診断
     何らかのエラーがあったときにはエラー・メッセージが標準エラー
     出力に出力されます．

     終了ステータスとしては，引数の記述に間違いがあった場合には 1，
     各引数の処理中に何らかのエラーが 1度でもあった場合には 2，メ
     モリ不足など，システムの原因により正常に実行ができなかった場
     合には 3，すべてが正常に終了したならば 0 が返ります．^C など
     によって中断したときの終了ステータスは OS の仕様によります．

注意
     書き込み禁止属性やシステム属性の付いたディレクトリも削除され
     ます．

バージョン
     1.4

制作・著作
     Copyright(C)1992-93 by 板垣 史彦 (Itagaki Fumihiko)



1.4                 Last change: 27 Jan 1993     Itagaki Fumihiko